耳瘻孔の手術

先天性耳瘻孔摘出術(日帰り手術も可能 )

感染を起こしたことのない耳瘻孔の場合は、そのまま様子みても差し支えないと思います。しかし、一度でも感染を起こした既往があれば再感染を起こす確率が高いので手術による摘出を勧めます。感染が完全に治癒すれば、耳瘻孔の摘出が可能です。通常は、感染の治癒が確認されて後、1ヶ月から3ヶ月間待ちます。

成人の場合、外来通院で局所麻酔下に摘出手術が可能です。幼少時は手術中の鎮痛・鎮静が必要になるため、全身麻酔下に行います。手術は、耳瘻孔を含めて管状や袋状のものを全て取り去ります。まれに耳の後の切開や大きな切開が必要になる場合もあります。

感染を繰り返す場合は、耳前部の皮膚が薄く赤くなっていますが、耳瘻孔を摘出すると落ち着きます。また、耳前部に膿瘍(不良肉芽)がある場合もありますが、これも耳瘻孔を摘出すると瘢痕になって落ち着きます。従って、膿瘍(不良肉芽)を無理に切除する必要はありません。

対象となる病状 耳の前に小さな穴があり、炎症を繰り返す場合。
対象年齢 特に年齢制限はありません。
意義 穴の中に皮膚組織が残った先天奇形です。
皮膚組織を取り除き、炎症の再発を防ぎます。
手術方法 穴の周囲を切開し、中の皮膚組織とともに取り除きます。
麻酔方法 局所麻酔 (局所麻酔が不可能な小児は全身麻酔。)
手術での危険性 特別なものはありません。
手術所要時間 30分程度
入院日数 半日入院(全身麻酔の場合は、1泊2日)
術後の外来通院 約3週間〔毎日or隔日(1週間)+週1・2回(2週間)〕

手術後の注意点

  • 当日は、飲酒、入浴、運動は禁止です。
  • 手術翌日から首から下のシャワーが可能です。
  • 術後4日目で入浴可です。

耳瘻孔の手術費用

先天性耳瘻孔の手術 実質自己負担額
先天性耳瘻管摘出術 約20,000円

※実質自己負担額は、高額療養費制度を利用された一般的な所得<区分ウ>の方の概算金額です。所得によって異なります。また、入院期間・処置等によっても多少前後いたします。