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2019.04.26

院長が語るアレルギーの話【第9弾】私たちの体の中にある防衛反応

老木医院の院長、老木浩之です。

今回は、アレルギーというよりそのおおもとである免疫の話です。
ブログ用医師イメージ写真
免疫系とは、体の中にある自己防衛機構です。
主として、血液の中にある白血球が細菌などを退治することはよく知られていますが、その仕組みは何通りもあります。
細菌をそのまま捕食する細胞、抗体というたんぱく質で直接攻撃する仕組みなど、複雑な免疫系は今なお十分に解明されたわけではありません。
免疫系は相手を選ばず攻撃するという仕組みもないわけでありませんが、多くの仕組みの特徴は、一度攻撃してきた相手を決して忘れることなく、今度同じ相手が攻めてきたときには素早く迎え撃てるようにしていることです。

これを応用したものが予防接種です。
ウィルスや細菌の毒性を除いた成分を体に注射し、同じものが入ってきたときの迎撃態勢を整えているのです。
インフルエンザや風邪のウィルスは、変異といって自分の表面のカタチがどんどん変わっていくため、免疫系の抗体は、以前のウィルスには対処できても変異後の新しいウィルスは敵として認識できず、攻撃できないのです。そのため、瞬く間に体の中でウィルスが増殖し、病気を発症します。

免疫系は体を守るかけがえのないものですが、その反応がときとして、かえって体を苦しめる症状を引き起こすことがあります。
その代表例が、アレルギーですね。そして、もう1つ、驚愕の反応があります。
自己免疫疾患というものです。
これは、自分の免疫系が自分の体の一部を敵と誤認し、攻撃してしまうものです。
たくさんの自己免疫疾患があるのですが、なぜこのようなことが起きるのか。
最近ではある種のウィルス感染によって免疫系の一部の破綻をきたすことが原因という説が唱えられていますが、十分には解明されていません。

私たちが生きていくためには免疫系の働きが1日たりとも欠かせません。
そんなかけがえのない免疫系のことに思いをはせることも、健康について考えることにつながります。
このがお楽しみいただけたら幸いです。