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2025.11.27

「薬が効かない花粉症」への新しい選択肢 ― ゾレア®(オマリズマブ)治療とは?

老木医院アレルギー相談室②ゾレア

こんにちは!老木医院のアレルギー疾患療養指導士(CAI)の田中です。アレルギーのお悩みに寄り添うコラム、「老木医院アレルギー相談室」2回目をお届けします。

前回のコラム(鼻レーザー治療)では、シーズン前にできる花粉症対策についてご紹介しました。それでも中には、

  • 市販薬も処方薬も、ほとんど効かない
  • 薬を飲むと眠気が強くて、仕事や勉強にならない
  • レーザー治療も試したけれど、それでも症状が重い
  • 毎春ティッシュが手放せず、鼻をかみすぎて痛い。夜も眠れない

といった、「重症のスギ花粉症」で長年苦しんでいる方がいらっしゃいます。

「体質だから仕方ない」「今年も我慢するしかない」――そう思っている方にこそ知っていただきたいのが、重症スギ花粉症治療の切り札「ゾレア®(オマリズマブ)」です。

ゾレア®とは?アレルギー反応の根っこを抑える薬

ゾレア®は、これまで主流だった飲み薬(抗ヒスタミン薬)や点鼻薬(ステロイド)とは全く異なるタイプの薬で、「抗体医薬」と呼ばれる注射薬です。

簡単に言うと、アレルギー反応が起こるスタート地点を抑える働きをします。

これまでの薬

花粉症は、花粉が体内に入ると「IgE抗体」という物質が産生され、肥満細胞などからヒスタミンが放出されることで、くしゃみ・鼻水・かゆみなどの症状が起こります。

これまで主流だった飲み薬(抗ヒスタミン薬)や点鼻薬(ステロイド)は、例えるなら、水道から出てきた水を手で受け止める(起こってしまったアレルギー反応を抑える)イメージです。

ゾレア®

一方、ゾレア®は花粉によって産生されたIgEと結合し、IgEとマスト細胞の結合を邪魔することで、アレルギー反応である花粉症の症状を、その元から抑えます。

例えるなら、水道の蛇口をひねって、水を元から止める(アレルギー反応を起こらなくする)イメージです。

アレルギー反応の根本部分に働きかけるため、これまでの治療で改善が難しかった重症の方にも、高い効果が期待できます。

ゾレア®治療のメリット

  1. 1.症状の大幅な改善

  2. 従来の薬で十分な効果が得られなかった方でも、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどが大きく改善し、シーズン中の生活の質(QOL)が向上することが報告されています。

  3. 2. 眠気がほとんどない

  4. 抗ヒスタミン薬のような眠気が出にくいため、勉強中の受験生や、車の運転・会議など集中が必要な方にも安心です。

  5. 3. 効果が長く続く

  6. 治療は2〜4週間に1回の皮下注射。シーズンを通して安定した効果が持続します。

ただし、誰でも受けられるわけではありません

ゾレア®は非常に効果的な治療ですが、「花粉症の人全員」が対象になるわけではありません。以下の条件を満たす必要があります。

  1. 「重症」または「最重症」のスギ花粉症であること
  2. 抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイド薬などを1週間以上使っても効果が不十分だったこと
  3. 12歳以上であること
  4. 血液検査でスギ花粉に対するIgE抗体が陽性であること

また、治療費が比較的高額になる点にも注意が必要です。ただし、高額療養費制度の対象となる場合もあります。

  • 「自分は対象かな?」と思ったら
  • 「これって、私のことかも…」
  • 「長年つらかったけど、もしかして治るかも?」

そう思われた方は、ぜひ一度ご相談ください。

私たちCAI(アレルギー疾患療養指導士)は、医師の診断をもとに、患者さん一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせた治療の選択やセルフケアを一緒に考える専門スタッフです。

ゾレア®治療が自分に合っているか、費用や通院の負担はどうか――そんな疑問も含めて、まずはお気軽にご相談ください。

「つらい春」を「快適な春」に変えるために。あきらめる前に、ぜひ一度、老木医院へご相談ください。

監修

田中 亜紀(CAI/アレルギー疾患療養指導士)

ゾレア®・アレルギー治療に関するご相談はお気軽にどうぞ。

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