声のかすれ&声が出ない・出にくい原因と治し方

声のかすれ&声が出ない・出にくい場合に考えられる原因

声のかすれ&声が出にくい場合に考えられる原因

声がかすれたり、声が出ない・出にくい原因には、下記が挙げられます。

急性喉頭炎(風邪など)

喉頭(のど仏)の粘膜に炎症が起こることを喉頭炎と言い、中でも風邪などのウイルスや細菌に感染したことで起こる炎症を、「急性喉頭炎」と言います。風邪の他、カラオケや応援などでの声の出しすぎアレルギー反応喫煙、飲酒などでも起こります。

声帯ポリープ

喉に負担をかけすぎたとき起こる内出血によってできた良性の腫瘤を「声帯ポリープ」と呼びます。喉の使いすぎ、喫煙が主な原因です。ものを飲み込みにくくなることもあります。

声帯結節

声帯ポリープと同様、声帯にできる良性の腫瘤です。内出血は見られず、摩擦によって固くなった状態です。喉を長期間酷使し続けることで発生します。

声帯麻痺(反回神経麻痺)

声帯を動かす筋肉をコントロールする神経を「反回神経」と言い、この神経が麻痺することを「声帯麻痺(反回神経麻痺)」と言います。横に2つ並んでいる声帯の、片方だけが動かなくなることと、両方が動かなくなることがあります。両側が動かなくなると、呼吸困難に陥るケースも見られます。

原因不明のものの他、肺がん、大動脈瘤、脳卒中、感染、神経疾患、外傷などを原因としているものもあります。

声帯萎縮

主に加齢を原因とし、声帯が痩せ、弱っていく症状です。定年退職などで急に喉を使わなくなったことで、声帯萎縮が進む場合があります。

喉頭がん

喉頭(のど仏)のがんです。60歳以上、男性に多いがんです。主な原因は喫煙やアルコールの長期的・継続的な刺激とされ、喉頭がんの9割は喫煙者の方だというデータもあります。

日常の習慣に由来する原因と対処法

日常の習慣に由来する原因と対処法

声がかすれたり、声が出ない・出にくくなる原因は病気以外にも、普段の習慣が関係することがあります。

大きな声の出しすぎ

大声で歌を歌ったり、スポーツの応援を行った際に、声帯が炎症を起こして声が出にくくなる場合があります。

対処法:大声を出した後は、できるだけ発声を控えることがその後の炎症を抑える決め手になります。部屋を加湿する、うがい、酒・タバコ・辛い食べ物を控える、のど飴をなめるなどのケアを行うようにしてください。

喫煙

タバコに含まれるニコチンやタールが喉の炎症を引き起こし、声のかすれ・痛みの原因となります。

対処法:禁煙が理想ですが、難しい場合は1日に吸う本数を減らすことから始めてみてください。ご自身で対処を行っても改善が見られない場合、何らかの病気の可能性も考えられます。一度耳鼻咽喉科までご相談ください。

・こちらの「喉の病気と症状」のページにてより詳しい解説を行っております。

ストレスなどが原因となる場合

ストレスなどが原因となる場合

ストレス等の心因で声が出ないこともあります。大きく分けて次の2つが考えられます。

心因性失語症

精神的なストレスが原因となって声が出なくなることがあります。日常の継続的なストレスで発症することもあれば、心的外傷といって本人にとって突然の重大な出来事が発症の契機となる場合もあります。比較的若い女性に発症することが多いものです。小学生くらいの小児でも見られることがあります。

咳や咳払いで通常の音が出ていることが見分ける目安になります。

自然に治癒しない場合には発声訓練や心理療法が必要にある場合があります。

痙攣性発声障害

声帯の筋肉で持続的に過緊張がある場合、声がかすれ、つまったり、途切れたりすることもあります。これはストレスがどの程度関係しているかは不明です。重症になるとうまく会話が成立しないので、社会的にも大きな問題になることがあります。

治療はボトックスといって、神経をマヒさせる注射で生体の緊張を和らげるという方法があります。また、手術で声帯の過緊張をとる方法もありますが、いずれも高度な専門的治療なので、対応できる医療機関は限られています。

声のかすれ&声が出ない・出にくい場合の検査

声のかすれ&声が出にくい場合の治し方

声のかすれや声が出ない・出にくい症状に限らず、喉の異常でもっとも注意が必要なのは悪性腫瘍です。

ファイバースコープ、超音波エコー検査などで腫瘍の有無を確認し、その後、良性・悪性の診断を行います。また、喫煙や飲酒、お仕事などで喉を酷使されているかどうかを確認する問診も大切です。

声のかすれ&声が出ない・出にくい場合の治し方

声のかすれ&声が出ない・出にくい場合の治し方

声がかすれたり、声が出ない・出にくい場合の治療法について、それぞれの原因に合わせて、下記を行います。

急性喉頭炎

大声を出すこと、喫煙、飲酒、香辛料の摂取などはできるだけ控え、部屋の湿度を調整(60~70%)しましょう。水分補給も大切です。治療では、解熱鎮痛剤、粘膜の炎症を抑える薬の服用などを行います。

声帯ポリープ

初期のものであれば、声を出すことを控えていると自然治癒することもあります。ひどい炎症が起こっている場合には、炎症を抑える薬の服用、ステロイド薬の吸入などを行います。それでも効果が不十分な場合には、手術でポリープを切除することもあります。

治癒後、発声方法の見直しなどを行うことで、再発を防ぎます。

声帯結節

声帯を安静に、つまり声を出すことを控えれば自然治癒するケースもあります。結節が大きくなってしまった場合には、手術で結節を切除します。

声帯麻痺(反回神経麻痺)

一度機能を失った神経の修復は、現代の医学においても非常に難しいのが現状です。

片側の声帯が動かない場合(片側声帯麻痺)には、発声練習、声帯へのコラーゲンや自家脂肪の注入などである程度の回復が期待できます。両側の声帯が動かない場合(両側声帯麻痺)、のど仏に穴を開けてシリコンを注入する「甲状軟骨形成術」、声帯後方の軟骨の角度を調整する「披裂軟骨内転術」などの外科手術で回復を目指します。

ただし、反回神経麻痺は、甲状腺腫瘍、肺がん、食道がんなどを原因として起こることもあり、その場合には原因となっている病気を優先的に治療します。

声帯萎縮

加齢が主な原因であるため、ボイストレーニングで声帯を正しく、強く使えるようにすることで症状の改善が期待できます。コラーゲンや自家脂肪を注入することで声帯の厚みを取り戻し、機能を回復させることも可能です。ただし、手術後には音声治療(声帯を観察しながら声を出す等、声帯を正しく使う方法を身につける治療)が必要となります。

喉頭がん

早期に発見された場合、放射線療法による発声機能を温存した治療が可能です。ある程度の進行が見られる場合には、再発のリスクを鑑み「喉頭全摘術」を行うのが一般的です。声帯も摘出されますので、声は失われますが、声帯の代わりに食道を使って声を出す食道音声、電気喉頭を使った代用音声という方法もございます。

また、近年では放射線療法と化学療法(抗がん剤投与)を組み合わせて、喉頭を残した治療の研究・実践も進んでおります。

大阪府和泉市の老木医院では喉の手術のご相談を承っております。一度お問い合わせください。

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