老木医院が入院手術にこだわる理由

耳鼻咽喉科の手術といえば、以前は数日間の入院を必要とするのが一般的でした。

しかし近年では、医療技術や設備の進歩により、日帰り手術を提供するクリニックも増えています。特に全身麻酔の短時間手術でも、日帰りで対応する施設が出てきています。

一方で、老木医院ではあえて全身麻酔による「1泊以上の短期入院手術」にこだわっています。それは、医療の原点である“安全性”と“安心感”を守るためです。

このコラムでは、耳鼻科手術における「日帰り手術」と「入院手術」の違いを、医師の立場からわかりやすく解説します。

1. なぜ入院手術を重視するのか:安全性への徹底した配慮

耳鼻科の手術にはさまざまな処置があります。これらの手術は、身体への負担が比較的少ないと言われることもありますが、それでもリスクがゼロになることはありません。

老木医院では、手術を決定する前に以下の点を丁寧に確認します。

  • 持病の有無や既往歴
  • 麻酔に関するリスク評価
  • 必要に応じた他院との連携・受診

これらの工程を経て、安全性を最大限に高めたうえで手術に臨みます。こうした事前準備には時間や手間がかかる場合もありますが、「万が一」を未然に防ぐために、私たちは妥協しません。

  1. 2. 術後の経過観察が安心につながる

耳鼻科手術に限らず、手術後の体調変化は多くの場合、術後数時間から半日以内に現れます。

特に以下のようなトラブルは、術後すぐに対応が必要です。

  • 出血や腫れ
  • 呼吸状態の変化
  • 麻酔からの回復に時間がかかる

こうした術後のリスクに備えるため、老木医院では局所麻酔や短時間のごく軽微な手術を除き、基本的に1泊以上の入院をお願いしています。

患者さんが安心して眠りにつき、医師・看護師がすぐ近くで状態を見守る――それが、私たちの考える「安全な医療」のかたちです。

3. 日帰り手術が適するケースとその注意点

もちろん、すべての耳鼻科手術に入院が必要というわけではありません。比較的短時間で終わり、術後の影響が軽微なケースでは、日帰り手術が選択肢となる場合もあります。

ただし、日帰り手術を検討される際には、以下のような条件を確認することが大切です。

  • 手術後すぐに異常が出た場合に、速やかに医療機関へ戻れる距離に住んでいる
  • 術後にサポートしてくれるご家族が近くにいる
  • 持病がなく、全身状態が安定している

つまり、日帰り手術は「条件が整っている患者さん」にとっては有効ですが、そうでない方にはリスクを伴う可能性もあります。

  1. 4.老木医院が短期入院手術にこだわる理由

  2. 最近では、より多くの患者さんを受け入れるために、全身麻酔手術でも日帰りで行う医療機関が増えてきました。宿直の看護師確保の必要もなく、医療機関側の負担も軽減されます。

    しかし、老木医院ではあえて「最低1泊」の入院を堅持しています。

    なぜならば、

    • 術後の万一にすぐ対応できる安心感
    • 医師・看護師の目が届く環境での回復
    • 患者さん自身の心のゆとり

    これらは、どれも“効率”や“合理性”だけでは得られないものだからです。

    「少し手間はかかるけれど、安全に、安心して手術を受けていただきたい」――そんな信念を、これからも守っていきたいと私たちは考えています。

  3. 耳鼻科手術をご検討中の方へ

    入院か日帰りか――その選択は、術後の安心感に大きく影響します。

    耳鼻科手術をご検討中の方は、ぜひ「術後のフォロー体制」「医療機関との距離」も考慮していただければと思います。

    老木医院では、耳鼻科手術に特化した短期滞在型の入院手術を行っており、術前から術後まで一貫してサポートいたします。

    当院の手術・入院案内はこちらからご覧いただけます

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