老木医院が入院手術にこだわる理由

医療に一番求められるもの、それは私たち医療従事者が患者さんとご家族に真摯に向き合うことです。そして、真摯に向き合うことで私たちが一番大切にしているもの、それは『安全性』です。

万が一に備えて

医療は、未知の領域が多く、予測不可能なこと、危険性を伴うことが実はたくさんあります。だからこそ、安全性にこだわる、それが私たちの姿勢です。

私たちの使命は、良質な短期滞在手術で患者さんに笑顔を取り戻していただくことです。手術は、残念ながら今の進んだ医療でも、危険性をゼロにはできません。

だから手術を決定する前に、持病などの病歴を徹底的に聞きだし、必要ならその医療機関への問い合わせも行います。患者さんに受診いただく場合もあり、ご負担にはなりますが、安全に手術を受けて頂くため、十分に注意しています。

手術後の観察

もう1つ、注意を払っているのが手術後の観察です。特に手術直後は、血圧や呼吸状態など全身管理が欠かせません。術後の痛みや出血などへの対処や管理も必要です。

そこで、当院では局所麻酔手術とごく短時間で終わる全身麻酔手術を除き、1泊以上の入院をお願いしています。

ガンコに真摯に

最近では、全身麻酔でも日帰りで行う医療機関が増えているようです。そして、日帰りと一泊で安全性が異なるというデータがあるわけではありません。

日帰りで行うほうがたくさんの患者さんに来てもらえるのではないか、とか、日帰りならわざわざ宿直の看護師さんの確保に奔走することもないのに、という思いもあります。

しかし、当院では最低1泊していただくことをガンコに守っていきたいと思っています。

患者さん、そして私たち医療従事者の安心感につながる、大切な、妥協できないこだわりなのです。