遠方(近畿圏外・海外)から老木医院で手術を受けられる際の流れ

基本の手術前後のスケジュール

手術を決め、手術を受けて頂くには、次のことを確認・実施していく必要があります。少なくとも8回程度の通院が必要となる見込みです。

  

①手術適応診断・手術日確定

まずは手術が必要な状態かどうか、そして、どのような手術になるのか、を診断・評価し、説明と同意を経て、手術が決まります。

通常、1,2泊の入院となり、術後の安静期間も考慮しながら、患者様のご都合と手術の空き状況から手術日を決定します。

②他院照会

過去の治療歴や現在の持病などがある場合、必要に応じて当院からの紹介状をもって受診頂き、現在の病状を問い合わせて、手術が可能かどうかを確認します。

③術前検査

手術前の全身健康診断です。血液検査、心電図等と内科受診を行います。

これらの検査で異常が見つかった場合には再検査や他院受診が必要になる場合があります。

④入院手術説明

手術の詳細説明(見込める効果、安全性、リスク等)と入院説明を行います。

⑤入院・手術

入院・手術を行います。

⑥退院後処置

退院後数日間で1,2回、処置や点滴を行います。

⑦術後通院

手術や術後状態により2,3週間以内に数回の通院となります。

⑧定期健診

術後1か月以上を経過していても、病状により定期受診が必要になります。

手術適応診断とは

手術の要否は、病状や症状、治療歴など様々な要因と医学的診断(診察所見、CTなど)で決まります。

手術が必要かどうか、という最も重大な決定事項ですから、ご来院いただき、説明と同意を経て、手術を決定することが大原則です。

しかし、海外在住で事前の受診が不可能な患者様の場合には、以下のデータから手術を決定することは可能です。

手術適応決定に必要なデータ

・鼻の症状:CTまたは耳鼻科医からの紹介状

なお、遠隔での手術適応の決定はあくまでも仮の決定であり、当院での診察・検査で手術にならない場合がありえます。その点、あらかじめ十分にご了承ください。

入院期間と近郊滞在期間

入院期間は、近隣にお住いの患者様は通常、1泊2日で退院の翌日にも外来受診となります。

そのため、遠方の患者様は2泊3日となります。(入院日数は術式等でも変わります。ご希望には添いかねます。)

遠方の方の場合

遠方の方は入院の前後で当院の近郊(約1時間以内に来院可能)に滞在頂き、手術説明や術後処置のための通院が必要になります。

近郊滞在期間は、なるべく長いほうが安全なので、3,4週間が理想になりますが、他院での処置等が可能な場合には短縮することができます。

まずは当院での手術の可否のチェック

まず当院で手術を安全に受けて頂く上で、以下の状態でないことが必須条件になります。

  • ▢ 狭心症等で心臓の冠動脈にステントが留置されている
  • ▢ 心筋梗塞の既往がある
  • ▢ Ⅰ型糖尿病である
  • ▢ BMI(体重kg ÷ (身長m)²)は36以下である
  • ▢ 十分に口を開けることができる(開口2横指)
  • ▢ 首を後ろにそらすことができる(後屈)
  • ▢ 2,3時間以上、仰向けに寝て、腰等を痛めない
  • 1つでも当てはまる場合、残念ながら当院で手術を受けて頂くことはできません。ご了承ください。全て当てはまらない方のみ次へお進みください。

ご都合に合わせての受診パターン

    遠方(近畿地方以外・海外)から当院での手術を希望される場合のみ、通院回数を減らすことが可能です。当院では3つのパターンを想定しています。

    どのパターンになるかは事前に受診が可能かどうかによって対応が異なります。

    なお、いずれの場合も、手術後、退院後処置や術後通院のための医療機関の事前手配が必須になります。

    Ⓐ手術日を未確定のまま初回来院

    手術適用診断・手術日確定のために一度当院へ来院いただくパターンです。

    少なくとも1回の通院と、入院期間を含む1週間程度の当院近郊への滞在が必要となります。

    メリット
    • 手術適応診断を当院で確実に行えるので、患者様・医院が互いに安心
    • 事前に手術適応診断のための資料を自分でそろえる必要がない
    • 医療相談料が不要
    デメリット
    • 術前検査を受ける医療機関の決定やデータの送付が手間
    • 入院・手術説明が手術の直前になってしまう

    Ⓑ手術日を確定後、手術の1か月前に初回来院

    オンラインの面談で手術を仮決定し、手術1カ月前に、術前検査と実際に手術が行えるかの適用確認と手術説明のためにご来院いただくパターンです。

    少なくとも1回の通院と、入院期間を含む1週間程度の当院近郊への滞在が必要となります。

    また、オンライン面談のための手術相談料のお支払いが必要となります。

    メリット
    • 術前検査の手配を自分でしなくて済む
    • 入院・手術説明を早めに受けることができる
    デメリット
    • 手術適応診断のための資料の手配が必要
    • 手術適応確認で手術が中止になるリスクがある
    • 手術相談料の事前振り込みが必要

    Ⓒ入院・手術の数日前に初回来院(事前の受診なし)※海外在住の方専用

    海外在住の方に限り、入院日直前まで当院にご来院いただく必要がないパターンです。

    事前に手術適用診断の受診がないので、直前に手術中止や術式変更のリスクがあります。

    少なくとも4週間は当院近郊への滞在が必要となります。

    また、オンライン面談のための手術相談料のお支払いが必要となります。 

    メリット
    • 入院・手術前の来院が不要

    デメリット
    • 手術適応診断のための資料の手配が必要
    • 手術適応確認で手術が中止になるリスクがある
    • 術前検査を受ける医療機関の決定やデータの送付が手間
    • 医療相談料の事前振り込みが必要
    • 入院・手術説明が手術の直前になってしまう(直前に中止・変更になるリスク)

    手術希望の相談窓口

    以上のパターンをふまえて、当院での手術をご希望の方は『手術・治療のご相談窓口(近畿圏外・海外の方専用)』ページからお問合せくださいませ。