慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎の手術(鼓室形成術)

大阪和泉市の老木医院では「鼓室形成術」による治療を行なっております。日帰りの鼓膜形成術では治療できない一部の症状の慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎に対して行います。

鼓室形成術

下記のような場合には、日帰りの鼓膜形成術ではなく、鼓室形成術が必要となります。

  1. 慢性中耳炎で穿孔が大きい
  2. 通院治療だけでは耳漏が止まらない
  3. パッチテストで聴力改善が確認されず耳小骨の再建が必要と診断された
  4. 真珠腫性中耳炎のため広範囲で中耳腔の清掃が必要

大きな鼓膜穿孔、真珠腫、病巣範囲が広い場合には顕微鏡で手術(顕微鏡下鼓室形成術)を、それ以外の場合には基本的に内視鏡で手術(内視鏡下鼓室形成術)を行います。なお、顕微鏡を使用する場合には、耳たぶの後ろに5センチ程度の切開が入ります。

大阪和泉市の老木医院では2016~2019年4年間に272件(2019年単年では64件)の鼓室形成術の実績があります。※術式別の件数です。患者様お一人につき複数種類の手術や両耳を同時に行った場合は個別に件数を算出しております。

手術手順

① 切開

顕微鏡下鼓室形成術では、より広範囲の施術が求められるため、耳たぶの後ろに5センチ程度の切開が入ります

内視鏡下鼓室形成術では、皮下組織の採取のため、1センチ程度の切開が入ります

②鼓膜閉鎖

外耳道の後ろ壁を切開し剥がし、その下に皮下組織・筋膜を挿入します。

③耳小骨再建

手術前のパッチテストで聴力の改善が認められなければ、中耳腔の耳小骨の動きが阻害されていると考えられます。キヌタ骨の形状を変えて再挿入する、もしくはアパセラム等の代用耳小骨を使用するなどして、耳小骨を再建します。そうすることで、音の振動が鼓膜から内耳に伝わりやすくなります。

④乳突洞、上鼓室の充填

真珠腫性中耳炎の場合には、真珠腫のできるスペースを予めなくしておくことで再発が防止されます。手術の際に患者様ご自身から採取した骨の粉で乳突洞と上鼓室を充填します。

鼓室形成術後模式図

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手術・入院までの流れ

対象となる病状 慢性中耳炎による耳漏や難聴。
対象年齢 特に年齢制限はありません。
意義 炎症を取り除き、耳漏をとめたり、炎症の波及を防いだりします。
鼓膜の穴や音を伝える骨の欠損を修復し、難聴を改善します。
手術方法 耳の後ろの付け根の皮膚を切開します。骨を削って骨の中の炎症を取り除き、鼓膜や骨を修復します。
麻酔方法 全身麻酔(局所麻酔で行う場合もあります。)
手術での危険性 内耳症状(めまい、耳鳴、難聴)、頭蓋内症状(髄液漏、髄膜炎)。顔面神経麻痺などがごく稀におこります。
手術所要時間 2~ 3 時間程度
入院日数 1泊2日~3泊4日(炎症の程度や通院事情によって変わります。)
術後の外来通院 約6週間〔毎日or隔日(2週間)+週1・2回(4週間)〕
手術後の注意点
  • 術後2日目から胸から下のシャワー可。
  • 術後6・7日目頃から事務系の仕事は開始できます。

手術費用

慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎の手術 実質自己負担額
鼓室形成術 90,000~110,000円

※実質自己負担額は、高額療養費制度を利用された一般的な所得<区分ウ>の方の概算金額です。所得によって異なります。また、入院期間・処置等によっても多少前後いたします。

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