
「手術を勧められたけど、どこで受けたらいいのかわからない…」そんな不安をお持ちの方は多くいらっしゃいます。
大阪・和泉市にある耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院では、これまで多数の耳鼻科手術を手がけてまいりました。今回は、その経験をもとに、耳鼻科手術を受ける病院・クリニック選びのポイントを3つご紹介いたします。
※本記事は耳鼻咽喉科領域を中心に解説しています。他科の手術とは事情が異なる場合がありますのでご了承ください。
①手術件数を参考にする
手術は「経験がものを言う」治療のひとつです。もちろん、誰しもができることならば「名医」と呼ばれるような「技術の高い先生にお願いしたい」と思われることでしょう。
ただし、医療機関は医療法に基づいた「医療広告ガイドライン」によって、患者さんの体験談や「うちの医師は一番です!」といった広告表現を行うことができません。そのため、医療機関選びでは客観的な情報に注目することが大切です。
「手術実績(件数)」は信頼のひとつの目安に
実績の多さは、それだけ多くの患者さんに選ばれてきた証であり、手術経験の豊富さの裏付けとも言えます。「この先生は、年間どれくらい手術をしているか?」という点をチェックするのがおすすめです。
医療機関の規模にも注意
医療法により、「病院」は「20床(しょう)以上の入院施設を持つ医療機関」、「診療所(クリニック)」は「19床以下」と定められています。
たとえば大学病院や大規模な総合病院は、クリニックに比べて手術件数が多くなる傾向があります。ただし、これは医師の人数や病床の規模による部分も大きく、一概に技術の優劣とは言えません。
一方で、入院機能を備え、手術部門に特化したクリニックでは、1人の医師が多くの手術を手がけている場合もあります。
実績を比較する際には、「医師1人あたりの手術件数」や「施設の役割」も意識してみてください。
②近隣、または入院機能のある医療機関を選ぶ
手術は「受けて終わり」ではありません。術後の経過観察や、もしもの際の対応までを含めて初めて「安全な医療」が成り立ちます。
どれだけ安全性に配慮していても、手術後にはまれに予期せぬ症状が出ることがあります。そうした時、通院しやすい近隣の医療機関、または入院設備のあるクリニックであれば、スムーズな対応が可能です。
特に、術後の状態を把握している執刀医に直接診てもらえる環境があれば、安心感はぐっと高まります。
紹介状を活用して希望の医療機関へ
もし手術を希望する病院が遠方にある場合は、「紹介状」を活用することで、地元のかかりつけ医から手術専門医へのスムーズな橋渡しが可能です。
※かかりつけ医に紹介状を依頼することが難しいようでしたら、老木医院の場合は紹介状無しでも受診いただくことが可能です。
③医療機関の役割とメリット・デメリットを知る
同じ「病院・クリニック」でも、役割に応じてそれぞれの特徴があります。ご自身の目的に合わせて、医療機関を選ぶ視点を持つことが大切です。
医療機関の種類 | 特徴 |
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総合病院 |
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大学病院 |
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一般病院 |
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クリニック(サージクリニック) |
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とくに「サージクリニック」と呼ばれる、入院設備と手術室を備えた耳鼻科専門の医療機関では、術前の相談から術後フォローまで一貫して対応できる体制が整っていることが多く、安心して手術を受けられる環境が整っています。
最後に ~老木医院での手術をご検討の方へ~
今回は、耳鼻科手術における医療機関の選び方について、3つの視点からご紹介しました。
医師との信頼関係や、ご自身のライフスタイルに合った通院のしやすさ、術後の安心感など、さまざまな要素を比較しながら、納得のいく選択をしていただければ幸いです。
当院・老木医院では、日帰りまたは短期入院による耳鼻科手術を行っており、術後のフォロー体制も整えた「入院機能を備えたサージクリニック」として地域医療に貢献しております。
手術・入院に関する詳細は、以下のページをご覧ください。
老木医院で行っている手術一例
- 急性中耳炎・滲出性中耳炎の手術
- 慢性中耳炎の手術(鼓膜形成術)
- 慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎の手術(鼓室形成術)
- 耳硬化症の手術(アブミ骨手術)
- サーファーズイヤーの手術
- 顔面神経麻痺の手術
- 耳瘻孔の手術(先天性耳瘻管摘出術)
- 副鼻腔炎・鼻茸の手術
- アレルギー性鼻炎(花粉症)の手術
- 鼻中隔湾曲症の手術(鼻中隔矯正術)
- 子どものアデノイド肥大による手術(アデノイド切除術)
- 唾石症の手術(顎下腺唾石摘出術)
- 声帯ポリープの手術(声帯ポリープ摘出術)
- 声帯麻痺(反回神経麻痺)の手術(甲状軟骨形成術)